風のブログ

風のように吹いて消えゆく

迅雷

第一報は…

泣きじゃくる声だった


余命宣告から2年半…


つかず離れず 見守り続けた

私たちの間を すり抜け


あなたは 逝ってしまった


残された人たちに

なんて…声をかけていいのか

わからない


ただ…時は満ちた…


土砂降りの雨の音…

子供たちのひそやかな

はしゃぎ声…


それでも…

明日は 晴れるのだ

或りしの熊野にて…

教えてもらった大社への道すがら


仰ぎみる 大斎原の 大鳥居…


ぽっかり浮かぶ 白い雲

飛び行くつばめ…


想いはとおく…



ただ…一枚の梛の葉を

あなたへ贈る…

吉備ものがたり

流れる風に 運気を読んで


あなたがそっと つぶやく


「とても 気持ちがいいね…」


水琴窟の高い 小さな音色

山の神へと…続く道…


「…どうする?」と問う声

あなたの足あとを 追う 私


どんな場所でも…


ふたり笑えるょ… ホントだょ